21 被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。
22 私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。
前回は、被造物のうめきの原因がアダムの罪にあることを学びました。今回は、その解決策について学びます。21節にはこうあります。「被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます」。(1)被造物再生の条件は、神の子どもたちの栄化、つまり、救いの完成です。将来私たちは、「栄光の自由」を持つ者となります。(2)私たちの栄化と救いの完成は、キリストの再臨と深い関係にあります。キリストが再臨される時、復活の体を持った神の子たちがキリストとともに地上に現れます。これは栄光の体です。つまり、栄化の約束が成就したということです。(3)次に地上に千年王国が成就します。これは旧約聖書が預言していた「メシア的王国」のことです。(4)千年王国の成就は、エデンの園の状態の回復です。つまり、被造物が滅びの束縛から解放された状態になるということです。
22節にはこうあります。「私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています」。(1)アダムの堕落以来、今に至るまで、自然界は崩壊しつつあります。「ともに」とは、私たち人間とともに、という意味です。(2)「産みの苦しみ」とあります。つまり、被造物の苦しみは、意味のない苦しみではないということです。それは、新しい世界が現れるための苦しみです。(3)ヨハネ16:20 〜21 で主イエスはこう語っておられます。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜ぶのです。あなたがたは悲しむが、しかし、あなたがたの悲しみは喜びに変わります。女が子を産むときには、その時が来たので苦しみます。しかし、子を産んでしまうと、ひとりの人が世に生まれた喜びのために、もはやその激しい苦痛を忘れてしまいます」
ここ数年、地球環境はますます悪化しているように感じます。気候は温暖化し、災害は質量ともに、かつてなかったほどの厳しさになっています。今後状況が好転するという予想を抱く人は、ほとんどいません。しかし私たちは、被造物の「うめき」が「産みの苦しみ」であることを知っています。それゆえ、希望を失うことなく、上にあるものを見上げながら歩むことができるのです。自らの信仰を、世界観として捉え、揺るぎない確信をもって歩もうではありませんか。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。被造物の「うめき」は、新しいものを産み出すための「産みの苦しみ」です。私に大いなる希望が与えられていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
創世記 13~14、箴言 1
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