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ローマ人への手紙5:1 〜 2

1 ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。

2 またキリストによって、いま私たちの立っているこの恵みに信仰によって導き入れられた私たちは、神の栄光を望んで大いに喜んでいます。

義認の喜び(3)

恵みへのアクセス(利用する権利)

義認の喜びの第2番目は、「恵みへのアクセス」です。つまり、義認を受け、神との平和を与えられた者は、いつでも神の恵みに近づき、それを体験することができるということです。
「このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、」(2節a、新共同訳)とあります。(1)キリストにあって、私たちは「今の恵み」に導き入れられました。キリストにあって、これが成就しているのです。このことを「位置的真理」と言います。ここでの動詞の時制は、完了形です。つまり、このことは今も継続している事実だということです。(2)信者には、恵みへのアクセス(利用権)が与えられています。「アクセス」とは近づくことです。つまり、恵みへの道は「オープン・ドア」の状態にあるというのです。(3)義認が恵みにより成就したように、クリスチャン生活にも恵みが必要です。これを忘れると、頑張り信仰になり、自分を苦しめ、信仰が後退する結果を招きます。いかなる不安や試練も、恵みによって乗り越えることができます。

私たちの大祭司

ヘブル4:1416には、こうあります。「さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか」。この箇所は、信仰から離れそうになっている人たちへの励ましの言葉となっています。信仰から離れて行く理由は、恵みにアクセスしないからです。これは私たちにとっても教訓となります。
恵みとは、信者を祝福し、守り、支える超自然的な神の御手です。祝された生活の秘訣が、「恵み(カリス)」という言葉で集約的に表現されています。大切なのは、この恵みを自分のものとして受け取り、体験することです。日々恵みにより頼むことが、祝されたクリスチャン生活の鍵です。神の恵みを日々受け取ることを学びましょう。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神さま。イエス・キリストにあって、私は恵みの御座に近づくことができます。日々この特権を行使することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エズラ記5~6、詩篇125 ~ 126

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