16 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。
17 なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。
これまでにローマ1:1 〜 17の学びを終えました(ロマ書の序言に当たる部分です)。先に進む前に、ロマ書の序言の中で啓示されてきた「福音」について、その内容を再確認したいと思います。パウロが宣べ伝えた福音の7つの特徴を上げてみます。今回は、3 〜5番目の特徴です。
「福音は人に救いをもたらす」。これが第3の特徴です。「救い」がロマ書のキーワードです。その「救い」を説明するために、パウロは1 〜 8章までを費やすのです。パウロが伝えた「救い」とは非常に深遠なものです。それは3つの要素から成っています。義認、聖化、栄化がそれです。(1)義認とは過去形の救いです。イエス・キリストを救い主と信じた瞬間に、人は義とされます(義認の祝福を受けます)。新生した信者は全員、この救いにあずかっています。これは、善良な人間になったということではありません。これは、父なる神との関係が変化した、神と和解させられた、ということです。(2)聖化とは現在進行形の救いです。これは、信者が完成に向かうプロセスです。義認の祝福を受けた者は例外なしに、この過程を歩み始めます。(3)栄化とは未来形の救いです。これは、救いが完成した状態を指します。信者はやがて、栄光の姿に変えられます。
福音が神の力である理由は、以上の救いの3要素がすべて成就するからです。ハレルヤ!
「福音はすべての人に差し出されている」。これが第4の特徴です。「福音は、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です」(16節)とあります。(1)救いは、すべての人に差し出されています。神は、すべての人が救われるように願っておられます。(2)しかし、すべての人が救われるわけではありません。なぜなら、信仰によって応答しようとしない人がいるからです。
「福音を受け取る唯一の方法は、信じることである」。これが第5の特徴です。(1)「その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです」(17節)とあります。福音は、最初から最後まで、信仰を土台としてのみ機能するものです。(2)つまり、信仰は源であり、ゴールであるということです。クリスチャン生活は、信仰に始まり信仰に終わるということを覚えましょう。わざによる救いに傾いていなかったかどうか、自己吟味をしようではありませんか。
きょうの祈り
天の父よ。救いの3要素がすべて約束されていることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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ゼカリヤ13~14、テモテへの手紙 第二2
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