1 ついで、彼は、アカシヤ材で全焼のいけにえのための祭壇を作った。長さ五キュビト、幅五キュビトの四角形で、高さは三キュビト。
2 その四隅の上に、角を作った。その角はその一部である。彼は祭壇に青銅をかぶせた。
3 彼は、祭壇のすべての用具、すなわち、つぼ、十能、鉢、肉刺し、火皿を作った。そのすべての用具を青銅で作った。
4 祭壇のために、その下のほうに、すなわち、祭壇の出張りの下で、祭壇の高さの半ばに達する青銅の網細工の格子を作った。
5 彼は四つの環を鋳造して、青銅の格子の四隅で棒を通す所とした。
6 彼はアカシヤ材で棒を作り、それに青銅をかぶせた。
7 その棒を祭壇の両側にある環に通して、それをかつぐようにした。祭壇は板で中空に作った。
8 また彼は、青銅で洗盤を、また青銅でその台を作った。会見の天幕の入口で務めをした女たちの鏡でそれを作った。
祭壇を作れという指示が与えられていたが(出27:1 〜8)、それがこの箇所で成就した。祭壇は、いけにえの動物を焼くための設備(器具)である。それはアカシヤ材で作られたが、火で燃えないように、外側を青銅で覆った。祭壇の4隅には角(突起物)が付けられた。恐らく4 つの角は、いけにえの動物が落下することを防ぐための仕掛けであろう。祭壇の内側には、青銅の網細工の格子がはめ込まれた。この格子の上でいけにえの動物が焼かれた。祭壇は、中庭の中央に置かれた。そこを通過することなしに、聖所に近づくことはできない。これが重要な教訓である。(1)祭壇の上で犠牲の動物を焼くことは、イスラエルの民に対する神からの視聴覚教育である。いけにえの動物は、イエスの贖罪死を指し示す型となった。(2)いけにえの祭儀は、イスラエルの民に与えられた恵みの祭儀であった。いけにえの動物の血によって、イスラエルの民の罪は覆われた。しかしこの方法は、一時的な解決策であって、罪に対する最終的な解決策ではない。キリストこそが、神から与えられた完全ないけにえである。
神に近づこうとする人が最初に直面しなければならないのは、主イエスの十字架である。主イエスの十字架は、「私たちのための祭壇」(ヘブ13:10)となった。それゆえ今私たちは、大胆に神に近づくことができるのである。
聖所と祭壇の間に青銅の洗盤が置かれた(祭司の動線を考えて、その位置に置かれたのであろう)。洗盤には水が入っており、祭司はその水で手と足を洗った(聖めの洗い)。祭司はそのたびに、神に近づく者は聖でなければならないことを思い出したことであろう。
洗盤は、「神のことばには人をきよめる力がある」ということを予表している(ヨハ15:3、17:17 参照)。エペソ5:26 〜27 には、「キリストがそうされたのは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです」とある。神のことばに従う時、私たちは力を受け、聖化されて行く。日々のデボーションを大切にしようではないか。心に蓄えたみことばによって、私たちの救いは完成へと導かれるからである。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。主イエスの贖罪の死を感謝します。きょうもみことばを食し、きよめていただけることを感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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