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出エジプト記35:1 〜 3

1 モーセはイスラエル人の全会衆を集めて彼らに言った。「これは、【主】が行えと命じられたことばである。

2 六日間は仕事をしてもよい。しかし、七日目には、【主】の聖なる全き休みの安息を守らなければならない。この日に仕事をする者は、だれでも殺されなければならない。

3 安息の日には、あなたがたのどの住まいのどこででも、火をたいてはならない。」

安息日の規定

文脈の確認

先に進む前に、文脈を確認しておく。(1)モーセの執りなしによって神の赦しが得られ、金の子牛事件が決着した。(2)モーセは神の栄光を見ることを許された。その結果、モーセの顔が輝いた。(3)神は再びイスラエルの民の中に住み、彼らと共に進むことを約束された。その約束の成就のために必要なのが幕屋である。(4)この箇所から、幕屋建設が始まる。幕屋は神の臨在が現れる場所である。(5)出エジプト35 〜 39 章は、同書25 〜 31 章で語られた内容の繰り返しである。順番が異なる部分が若干あるが、基本的には繰り返しとなっている。それゆえ、要約だけを書けばそれで十分ということになる。繰り返しの効用は、その部分がいかに重要であるかを私たちに教えてくれることである。(6)繰り返しの部分の冒頭に登場するのが、安息日の規定である。それだけ、安息日が重要だということである。

安息日の規定

「これは、【主】が行えと命じられたことばである」。(1)安息日の規定の再確認がなされる。これは、出エジプト31:12 〜 18 の繰り返しである。(2)幕屋建設の前に、この規定が再確認されている。つまり、幕屋建設の間も、安息日の規定は守らなければならないということである。安息日には、火をいてはならない、つまり、調理はできない。(3)安息日は、シナイ契約の「しるし」である。幕屋建設はシナイ契約の条項に含まれるので、その契約の「しるし」である安息日を守る必要がある。(4)モーセは、割礼を無視した(息子の一人に割礼を施さなかった)ために、殺されそうになったことがある(出4 章)。割礼はアブラハム契約の「しるし」である。モーセは、アブラハム契約に基づいて民を奴隷から解放する使命を受けながら、その契約の「しるし」である割礼を無視した。神は、そのような不従順な態度に対し、厳しく対応されたのである。
聖書の神は、契約の神である。契約概念を理解しなければ、聖書の本当の意味を理解することはできない。私たちは、イエスの十字架の死が、私たちの罪のためであることを理解し、イエスを救い主と信じて救われた。これが新しい契約と呼ばれるものである。この契約は無条件契約であり、永遠の契約である。これ以外に救いの方法はない。神が用意された唯一の方法であるイエス・キリストを信じ、このお方を通して、父なる神に近づこうではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私には主イエスの十字架以外に誇りとするものはありません。今、キリストを通して御前に近づきます。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エゼキエル書10~11、ガラテヤ人への手紙2

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