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出エジプト記22:19 〜 20

19 獣と寝る者はすべて、必ず殺されなければならない。

20 ただ【主】ひとりのほかに、ほかの神々にいけにえをささげる者は、聖絶しなければならない。

その他の規定(2)

獣姦

「獣と寝る者はすべて、必ず殺されなければならない」。(1)「獣と寝る者」が実際にいるとは驚きだが、獣姦はカナン人の習慣の中に存在していた。イスラエルの民がカナン人の悪癖から影響を受けることのないように、この規定が与えられた。(2)この規定は、人間の堕落がいかに底なしの深みに至っているかを示している。ローマ1:26 〜 27 にはこうある。「こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行うようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです」。ここでパウロが糾弾きゅうだんしているのは同性愛であるが、獣を相手にする行為は、それ以上に堕落したものである。(3)獣と寝る者は、必ず殺されなければならない。

偶像礼拝

「ただ【主】ひとりのほかに、ほかの神々にいけにえをささげる者は、聖絶しなければならない」。(1)偶像礼拝と呪術とは相関関係にある。前者は、被造世界を超越した神を、目に見える形で表現しようとする行為であり、後者は、神の許しの範囲を超えて未来をのぞき見ようとする行為である。(2)偶像礼拝は死罪に当たる。
新改訳は、死刑に処すことを「聖絶」という日本語に訳している。新共同訳では、「断ち滅ぼされる」という訳になっている。ヘブル語では、「ヘレム」という言葉である。これは、すべてを神への捧げものとするという意味である。その例が、ヨシュア6:21 にある。「彼らは町にあるものは、男も女も、若い者も年寄りも、また牛、羊、ろばも、すべて剣の刃で聖絶した」。ヨシュアの軍勢が攻め入ろうとしていたエリコの町は、聖絶の対象であった。その命令に背いたのが、アカンである(聖絶に関する聖句は以下も参照のこと。民31:15 〜 17、申7:2、20:16 〜 17、ヨシ10:1、11:12、士21:11、1 サム15:3、27:9 〜11、エレ25:9)。
聖絶は、神の義から出た要請である。義なる神は、大罪をそのまま放置されるお方ではない。神が義なるお方であることを思い起こそう。義なる神は、私たちに対して、決して不公平なことはされない。それゆえ、自己弁護や復讐の必要はないのである。神が私のことを心配してくださるので、重荷を神に委ねれば良い。

きょうの祈り

義なる神よ。あなたは義であり愛です。いつもその両方のご性質を思い起こし、あなたに重荷をゆだねることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

列王記第二15~16、使徒の働き26

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