22 【 主】はモーセに仰せられた。「あなたはイスラエル人にこう言わなければならない。あなたがた自身、わたしが天からあなたがたと話したのを見た。
23 あなたがたはわたしと並べて、銀の神々を造ってはならない。また、あなたがた自身のために金の神々も造ってはならない。
十戒の第2 戒に、「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない」とあった。第2 戒がすでに与えられているにもかかわらず、再度、偶像礼拝に関する命令が出て来る。この命令は、第2 戒の詳細な解説になっている。
「【主】はモーセに仰せられた。『あなたはイスラエル人にこう言わなければならない。あなたがた自身、わたしが天からあなたがたと話したのを見た』」。(1)神は、目に見える世界を超越したお方である。「天から話した」という言葉がそれを伝えている。神は天からシナイ山に降りて来られ、民に語られた。(2)イスラエルの民は神が話すのを聞き、神の権威と栄光を体験した。その結果、彼らは恐れ、モーセに仲介役を務めてくれるように懇願した。以上のことを背景に、再度偶像礼拝禁止令が出されたのである。この命令は、エジプトの偶像礼拝に慣れ親しんで来た民には、どうしても必要なことであった。
「あなたがたはわたしと並べて、銀の神々を造ってはならない。また、あなたがた自身のために金の神々も造ってはならない」。(1)ここで語られているのは、礼拝の対象として偶像を造ってはならないということである。それ以外の意味で像を造ることは、許されている。彫刻や絵画などの芸術作品を創作することは、罪ではない。(2)特に「銀や金で造ってはならない」と命じられている。偶像を造る場合は、その価値を高めるために、貴金属を用いるのが普通である。神は罪人たちの悪癖をよくご存じである。
先に行ってからの話になるが、イスラエルの民が最初に造った偶像は、金の子牛であった(出32 章)。金の子牛は、エジプトの偶像礼拝の影響を受けたものである。イスラエルの民は、ヤハウェ礼拝の中に金の子牛という新しい要素を導入した。これは100 パーセントの背教でなく、混合宗教である。たとえ混合宗教であっても、神の御心に反することに変わりはない。このことから教訓を学ぼう。100 パーセントの背教なら、自分の信仰が脱線していることはすぐに分かる。中途半端な形での偶像礼拝は、実態が曖昧なだけに、周りの人や自分自身をごまかすのが容易になる。この世の評価基準によって動いていなかったかどうか、自分を吟味しよう。
きょうの祈り
アブラハム、イサク、ヤコブの神よ。あなたは目に見える世界を超越したお方です。いつもあなたを正しく理解し、健全な恐れをもってあなたにお仕えすることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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列王記第一19~20、使徒の働き19
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