7 モーセは、しゅうとを迎えに出て行き、身をかがめ、彼に口づけした。彼らは互いに安否を問い、天幕に入った。
8 モーセはしゅうとに、【主】がイスラエルのために、パロとエジプトとになさったすべてのこと、途中で彼らに降りかかったすべての困難、また【主】が彼らを救い出された次第を語った。
9 イテロは、【主】がイスラエルのためにしてくださったすべての良いこと、エジプトの手から救い出してくださったことを喜んだ。
10 イテロは言った。「【主】はほむべきかな。主はあなたがたをエジプトの手と、パロの手から救い出し、この民をエジプトの支配から救い出されました。
11 今こそ私は【主】があらゆる神々にまさって偉大であることを知りました。実に彼らがこの民に対して不遜であったということにおいても。」
12 モーセのしゅうとイテロは、全焼のいけにえと神へのいけにえを持って来たので、アロンは、モーセのしゅうととともに神の前で食事をするために、イスラエルのすべての長老たちといっしょにやって来た。
「モーセは、しゅうとを迎えに出て行き、身をかがめ、彼に口づけした。彼らは互いに安否を問い、天幕に入った」。(1)イテロはモーセの義父であり、ミデヤンの祭司である。それゆえモーセは、イテロに最大限の敬意を表した。(2)モーセは、当時のこの地方の習慣に従って義父に挨拶をした。「身をかがめ」とは、おじぎすることである。「口づけした」とは、この地方の習慣に基づく行為である。
「モーセはしゅうとに、【主】がイスラエルのために、パロとエジプトとになさったすべてのこと、途中で彼らに降りかかったすべての困難、また【主】が彼らを救い出された次第を語った」。モーセがイテロに報告した内容は、以下のようなものである。①エジプトの偶像たちが裁かれたこと、②葦の海が分かれてそこを渡ったこと、③荒野でのすべての困難、そして、④そこからの救出劇など。【主】とは契約の神である。【主】が良くしてくださったことを思い起こすのは、信仰者の特権であり喜びである。
(1)モーセの報告を聞いて、イテロはともに喜んだ。ローマ12:15 には、「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」とある。これは、人間関係を豊かにする秘訣でもある。この命令を実行する人は、幸いである。(2)さらにイテロは、信仰の告白をした。「【主】はほむべきかな。主はあなたがたをエジプトの手と、パロの手から救い出し、この民をエジプトの支配から救い出されました」。さらに、「今こそ私は【主】があらゆる神々にまさって偉大であることを知りました。実に彼らがこの民に対して不遜であったということにおいても」と言った。ここでは、異邦人であるイテロが【主】(ヤハウェ)を称えている。彼は、エジプトの偶像たちは不遜であったと語っている。彼は、これまでにも【主】に関する知識を持ってはいたが、今や体験的にその【主】を知るようになった。彼の信仰は、知的理解から体験的理解へと進んだのである。
モーセを自分の家に迎え入れ、彼を婿としたイテロは、さぞかし鼻が高かったことであろう。モーセという存在が、イテロにとって喜びの源となった。このことを黙想してみよう。私たちも、家庭の中で祝福の源になれるように、励もうではないか。神の祝福を家庭に届けるための管となれるように、祈ろう。聖書の神を信じることは、一家の祝福につながる道である。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。どうか私を周りの人たちに祝福を伝える源としてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
サムエル記第一16~17、ルカの福音書22
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