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出エジプト記17:2 〜 4

2 それで、民はモーセと争い、「私たちに飲む水を下さい」と言った。モーセは彼らに、「あなたがたはなぜ私と争うのですか。なぜ【主】を試みるのですか」と言った。

3 民はその所で水にかわいた。それで民はモーセにつぶやいて言った。「いったい、なぜ私たちをエジプトから連れ上ったのですか。私や、子どもたちや、家畜を、渇きで死なせるためですか。」

4 そこでモーセは【主】に叫んで言った。「私はこの民をどうすればよいのでしょう。もう少しで私を石で打ち殺そうとしています。」

モーセと争う民

民の不満

レフィディムには水がなかったので、民は不満の言葉を口にした。民の不満がエスカレートして行く様子を見てみよう。(1)マラでは、民はモーセに向かってつぶやいた(出15:24)。(2)シンの荒野では、民はモーセとアロンの2 人に向かってつぶやいた(出16:2)。(3)レフィディムでは、民はモーセと争った。これまでの「つぶやき」が「争い」に変わっている(出17:2)。彼らは、「私たちに飲む水を下さい」と言った。
モーセの回答は、「なぜ私と争うのですか」というものであった。モーセは民に、出エジプトの主役は【主】であることを教えようとしたのである。さらに彼は、「なぜ【主】を試みるのですか」と言った。モーセに対する不満は、そのまま【主】に対する罪である。彼らは、【主】が自分たちのことを本当に守ってくださるのかどうか、疑っているのである。これは不信仰に基づくテストである。人間が裁判官の位置に着き、神が被告席に着いている。私たちも同じ過ちを犯すことがあるが、これで良いはずがない。

民の反撃

民はモーセに反撃した。「いったい、なぜ私たちをエジプトから連れ上ったのですか」。自分たちをエジプトから連れ上ったのはモーセだと思っているところに、民の誤解がある。彼らは、【主】こそ出エジプト記の作者であり演出者であることを忘れている。彼らは、「私や、子どもたちや、家畜を、渇きで死なせるためですか」とも言った。ここには誇張こちょうがある。これは、出エジプト記16:3(荒野で餓死がししそうだと言ったこと)と同じパターンの繰り返しである。彼らは、渇きが激しかったので、マラで水の供給を受けたことを思い出せなかったのである。民の不満の声を聞いて、モーセはいつものように【主】に祈った。モーセのこの祈りは、叫びでもある。彼は【主】に向かって、「私はこの民をどうすればよいのでしょう」と言い、「もう少しで私を石で打ち殺そうとしています」と訴えた。
群集心理で動いていた民は、次第に暴徒化して行った。彼らは、【主】を疑った。【主】はともにおられるのかどうか。【主】は必要を満たしてくださるのかどうか。もしおられるなら、それを証明して欲しい。しかし、不信仰に基づく要求は、【主】を悲しませるものである。私たちの場合はどうか。不安になった時は、過去に体験した【主】の恵みを思い起こそう。真理のみことばに立ち、信仰を働かせることを学ぼう。【主】は私たちとともにおられる。

きょうの祈り

全知全能の神よ。イスラエルの民の失敗から教訓を学ばせてください。あなたの訓練を喜んで受けることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

士師記19~20、箴言18

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