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出エジプト記12:40 〜 42

40 イスラエル人がエジプトに滞在していた期間は四百三十年であった。

41 四百三十年が終わったとき、ちょうどその日に、【主】の全集団はエジプトの国を出た。

42 この夜、【主】は彼らをエジプトの国から連れ出すために、寝ずの番をされた。この夜こそ、イスラエル人はすべて、代々にわたり、【主】のために寝ずの番をするのである。

エジプトからの脱出(2)

エジプト寄留の期間

「イスラエル人がエジプトに滞在していた期間は四百三十年であった。四百三十年が終わったとき、ちょうどその日に、【主】の全集団はエジプトの国を出た」。(1)イスラエルの民は、430 年目のちょうどその日に、エジプトを出た。モーセがこう書けた理由は、エジプトに入った年月日を誰かが記録し、それを覚え、脱出の日を指折り数えていたからである。イスラエルの民のほぼ全員が失望と不信仰の中にあっても、神の約束を信じ続けた人々がいたのである。神の御業は、そのような真の信仰者を通して前進する。(2)新改訳では「【主】の全集団」と訳されている言葉は、口語訳では「主の全軍」、新共同訳では「主の部隊は全軍」となっている。以上のことから、エジプトを出たイスラエルの民は烏合うごうの衆ではなく、ある程度組織化された軍勢であったことが分かる(組織化された約200 万人の民!)。つまり、実際にエジプトを脱出する日が来る前に、彼らは計画し、民を組織化していたということである。(3)神の約束は、私たちに計画を立てるように迫る。私たちに必要なものは次の3 点である。リーダーとしての自己認識、明確な目標、組織化。

神の時について

当然の問いは、「なぜ430 年もかかったのか」というものである。(1)それは、エモリ人(カナン人)のとがが満ちるための期間であった。イスラエルの民によるカナン征服には、罪に対する裁きという側面がある。(2)また、モーセというリーダーが登場するために、その年月を必要とした。モーセ自身もまた、40 年という長期にわたり、ミデヤンの地で羊飼いとしての訓練を受けた。神の器が出来上がるためには、時間がかかる。神を信じて前進すれば、驚くべきことを体験するようになる。
「この夜、【主】は彼らをエジプトの国から連れ出すために、寝ずの番をされた。この夜こそ、イスラエル人はすべて、代々にわたり、【主】のために寝ずの番をするのである」。(1)「この夜、【主】は寝ずの番をされた」とは、この夜、【主】の特別な守りがあったという意味である。(2)それゆえ、イスラエル人は、「代々にわたり、【主】のために寝ずの番をする」ことになる。つまり、子孫の代まで過越の祭りを祝うということである。神は私たちに最善の計画を用意しておられる。神は私たちのために「寝ずの番」をしておられる。神の時を待つために、自分の計画に固執こしつすることを止めよう。

きょうの祈り

天の父よ。あなたの守りを感謝し、神の時を待つことにします。どうか私に、忍耐心をお与えください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

申命記23~24、マタイの福音書24