12 安息日を守って、これを聖なるものとせよ。あなたの神、【主】が命じたとおりに。
13 六日間働いて、あなたのすべての仕事をせよ。
14 七日目は、あなたの神、【主】の安息である。あなたはいかなる仕事もしてはならない。あなたも、あなたの息子や娘も、それにあなたの男奴隷や女奴隷、牛、ろば、いかなる家畜も、また、あなたの町囲みの中にいる寄留者も。そうすれば、あなたの男奴隷や女奴隷が、あなたと同じように休むことができる。
15 あなたは自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、【主】が力強い御手と伸ばされた御腕をもって、あなたをそこから導き出したことを覚えていなければならない。それゆえ、あなたの神、【主】は安息日を守るよう、あなたに命じたのである。
出エジプト記20 章にある十戒の第4 戒は、安息日の規定である。こでは、安息日を守る目的がこのように記されている。「それは【主】が六日間で、天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造り、七日目に休んだからである。それゆえ、【主】は安息日を祝福し、これを聖なるものとした」(出20:11)。(1)安息日は、【主】が6 日間で天地を創造し、7 日目に休まれたことを記念するためのものである。(2)異教の民の中にあって、イスラエルの民は、安息日を守ることを通して、自分たちは天地創造の神、また個人的に関わってくださる神を信じていることを表明したのである。(3)安息日の規定は、古代中近東の諸宗教の規定の中では、特殊なものである。
「安息日を守って、これを聖なるものとせよ。あなたの神、【主】が命じたとおりに。六日間働いて、あなたのすべての仕事をせよ。七日目は、あなたの神、【主】の安息である。あなたはいかなる仕事もしてはならない。・・・あなたは自分がエジプトの地で奴隷であったこと、そして、あなたの神、【主】が力強い御手と伸ばされた御腕をもって、あなたをそこから導き出したことを覚えていなければならない。・・・」(12〜15 節)。(1)申命記では、安息日を守る別の目的が記されている。それは、出エジプトの出来事を記念するためである。出エジプトの出来事の目的は、イスラエルという国の創造である。従って、安息日には2 つの目的があることが分かる。①天地創造の記念と、②イスラエル国家の創造の記念がそれである。(2)申命記には、「覚える(思い起こす)」(ヘブル語のザカール)という動詞が、14 回も出て来る。【主】の御業を記念することは、約束の地で生きるための力となる。
十戒の規定の9 つまでは、メシアの律法でも繰り返されるが、安息日の規定はそうではない。第4 戒は、モーセの律法が成就した時に、効力を失くした(安息日はシナイ契約のしるしであるから、シナイ契約が終了した時点で、その役割を終えた)。パウロは、特定の日を強調することに対して警告を発している(ロマ14:5〜6、コロ2:16〜17 参照)。新約時代に生きる私たちにとっては、聖餐式が新しい契約を覚える「しるし」となった。信仰と恵みによって神の子とされたことを思い起こし、神に感謝しようではないか。安息日の規定は、新約時代の信者には適用されない。
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