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申命記5:11 (新改訳2017)

11 あなたは、あなたの神、【主】の名をみだりに口にしてはならない。【主】は、主の名をみだりに口にする者を罰せずにはおかない。

第3戒

【主】の御名に対する罪

 「あなたは、あなたの神、【主】の名をみだりに口にしてはならない。【主】は、主の名をみだりに口にする者を罰せずにはおかない」。これが第3 戒である。「【主】の御名をみだりに口にする」とは、意味なく【主】の御名を発音することであるが、この禁止令には、それ以上の意味がある。以下のような行為は、すべて第3戒違反になる。
 (1)軽々しい誓約。間違いだと分かっているのに、それを真実だと誓約するのは、第3 戒違反である。あるいは、それが真実かどうか分からないのに、真実だと誓約するのも第3 戒違反に当たる。(2)できもしないことや、するつもりのないことを、すると誓約するのも、第3 戒違反である。(3)偽善的な礼拝をささげることも、第3 戒違反に当たる。真実な心がそこにないなら、そのような礼拝は、神の御名をみだりに唱えていることになる。(4)クリスチャンを自称しながら、実践が伴っていないなら、それも第3 戒違反に当たる。クリスチャン(キリストに付く者)という呼称が汚されているなら、それはキリストの御名が汚されているのと同じだからである。
 今日、英語圏の人たちの中には、「しまった」とか、「とんでもない」とか、「本当かよ」と言った感情を表現するために、【主】の御名を軽々しく口にする人がいるが、もちろんこれも第3 戒違反である。

神の御名の意味

 ヘブル的には、御名とは単なるレッテルではなく、実態を表すものである。従って、神の御名をみだりに口にする人は、神を神としてではなく、自分以下の存在として扱っているのである。また、神を軽視しているのである。それと正反対の行為は、神の御名をあがめることである。主の祈りの中に、「天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように」(マタ6:9)という言葉がある。真実な信仰者は、神の御名が聖なるものとされること(神に栄光を帰すこと)を願う人であり、その願いが叶えられた時の喜びを知っている人である。自らの信仰生活が、神に栄光を帰すものとなっているかどうか吟味しよう。「天にいます私たちの父よ。御名が聖なるものとされますように」と祈ろうではないか。

年間聖書通読

ヨブ記31〜33、詩篇107〜108