8 ニネベは水の流れ出る池のようだ。みな逃げ出して、「止まれ、立ち止まれ」と言っても、だれも振り返りもしない。
9 銀を奪え。金も奪え。その財宝は限りない。あらゆる尊い品々が豊富だ。
10 破壊、滅亡、荒廃。心はしなえ、ひざは震え、すべての腰はわななき、だれの顔も青ざめる。
11 雄獅子の住みかはどこにあるのか。それは若い獅子のためのほら穴。雄獅子が出歩くとき、雌獅子と子獅子はそこにいるが、だれも脅かす者はない。
12 雄獅子は子獅子のために、十分な獲物を引き裂き、雌獅子のためにかみ殺し、そのほら穴を、獲物で、その巣を、引き裂いた物で満たした。
13 見よ。わたしはあなたに立ち向かう。─万軍の【主】の御告げ─わたしはあなたの戦車を燃やして煙とする。剣はあなたの若い獅子を食い尽くす。わたしはあなたの獲物を地から絶やす。あなたの使者たちの声はもう聞かれない。
きょうの箇所では、ニネベが陥落する様子が描かれています。「ニネベは、建てられたときから水を集める池のようであった。しかし、水は流れ出して「止まれ、止まれ」と言ってもだれも振り返らない」(新共同訳)とあります。(1)「水を集める池」とは、静かなプールのような状態を言います。それは、ニネベが安定した都であり、人口と富が豊かにあったことを示しています。そのニネベに一大事が起こります。(2)「水は流れ出して」とは、勇敢なアッシリヤの兵士たちが恐れをなして逃亡している様子を描写しています。指揮官が「止まれ、止まれ」と命じても、その声に聞き従う者はだれもいません。
【主】からバビロンとメディアの合同侵略軍に声がかかります。「銀を奪え。金も奪え。その財宝は限りない。あらゆる尊い品々が豊富だ」。兵士が逃亡したので、ニネベの富は略奪しやすい状態になりました。今までニネベが蓄えてきた富が、一瞬の内に奪われてしまいます。
ニネベが陥落したのは、【主】のみわざによるものです。10節には「破壊、滅亡、荒廃。心はしなえ、ひざは震え、すべての腰はわななき、だれの顔も青ざめる」とあります。(1)「破壊、滅亡、荒廃」という3つの言葉は、ヘブル語では発音が似かよっています。「ブカー、ムブカー、ムブラカー」というのがそれです。言葉遊びをすることによって、この破壊が壊滅的なものであったことが印象付けられます。(2)傲慢とプライドに満ちていたアッシリヤ人の顔は、恐怖のために青ざめます。(3)「雄獅子の住みかはどこにあるのか」との問いが発せられます。雄獅子はアッシリヤの王のシンボルです。若い獅子(子獅子)は王子たちを象徴しています。雄獅子(王)は、獲物(外国の国々)を引き裂き、自らのほら穴を略奪した富で満たしていました。しかし、それらの富はすべて持ち去られます。
「見よ。わたしはあなたに立ち向かう」とあります。ニネベを滅ぼすのはバビロンとメディアの合同軍ですが、実際にそれを行うのは【主】ご自身です。【主】は、「あなたの使者たちの声はもう聞かれない」と言われます。アッシリヤは、近隣諸国に使者を派遣し、過酷な貢ぎ物を要求してきましたが、今後はそれが不可能になります。
神とその民に敵対してきたニネベの最期を見ていると、主イエスのあのことばが思い浮かびます。「しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか』」(ルカ12:20)。神の前に謙遜になることを学びましょう。地上に富を蓄えるよりも、永遠に価値あることのために働くことを志しましょう。神は、神とともに歩む者を大いに祝福されます。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。ニネベの最期は悲惨なものでした。そこから教訓を学ばせてください。あなたの御前を謙遜に歩むことができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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