1 オバデヤの幻。神である主は、エドムについてこう仰せられる。私たちは主から知らせを聞いた。使者が国々の間に送られた。「立ち上がれ。エドムに立ち向かい戦おう。」
2 見よ。わたしはあなたを国々の中の小さい者、ひどくさげすまれる者とする。
3 あなたの心の高慢は自分自身を欺いた。あなたは岩の裂け目に住み、高い所を住まいとし、「だれが私を地に引きずり降ろせようか」と心のうちに言っている。
4 あなたが鷲のように高く上っても、星の間に巣を作っても、わたしはそこから引き降ろす。─主の御告げ─
5 盗人があなたのところに来れば、夜、荒らす者が来れば、あなたは荒らされ、彼らは気のすむまで盗まないだろうか。ぶどうを収穫する者があなたのところに来るなら、彼らは取り残しの実を残さないだろうか。
6 ああ、エサウは捜し出され、その宝は見つけ出される。
7 あなたの同盟者がみな、あなたを欺き、あなたを国境まで送り返し、あなたの親しい友があなたを征服し、あなたのパンを食べていた者が、あなたの足の下にわなをしかける。それでも彼はそれを悟らない。
8 その日には、─主の御告げ─わたしは、エドムから知恵ある者たちを、エサウの山から英知を消し去らないであろうか。
9 テマンよ。あなたの勇士たちはおびえる。虐殺によって、エサウの山から、ひとり残らず絶やされよう。
エドムはヤコブの兄エサウの子孫です。この書では、エドムとエサウとは同義語として使われています。モアブやアモンはイスラエルと従兄弟の関係にありましたが、エドムは兄弟の関係にありました。前者もまたイスラエルに敵対しましたが、後者のほうがその敵対ぶりは徹底していました。それゆえ、エドムには徹底的な神の裁きが下ります。
(1)「使者」が国々の間に送られていますが、天使とも、人間の使者とも取れます。使者が語る主からのメッセージは、エドムに立ち向かい戦えということでした。(2)この時のエドムの心は、高慢に満ちていました。彼らは、岩の裂け目に住み、高い所を住まいとしていました。そこはセイル山、つまり現在のヨルダン南部の地域です。そこには、ボツラ(現在のペトラ)という町があります。岩間にできた難攻不落の町です。それゆえエドムは、「だれが私を地に引きずり降ろせようか」と豪語していたのです。(3)彼らが誇りとしていたものは、彼らにとっては罠となりました。神以外のものに信頼するなら、必ず失望させられます。神はエドムに対してこう宣言されます。「あなたが鷲のように高く上っても、星の間に巣を作っても、わたしはそこから引き降ろす」
エドムに下る裁きは徹底的なものとなることが預言されます。(1)どんな盗人でも強盗でも、完全に奪い去るということはなく、取り残しの実を残していくものです。しかし、エサウ(エドム)の場合は、何一つ残されるものはなく、完全に略奪されます。(2)同盟国の者たちは友好的な態度を見せます(訪問して来た使節を国境まで送り返すのは、友好のしるしです)が、それは欺きに過ぎません。最後になると、親しい友や、エドムによって養われていた者たちが、エドムを裏切り、罠を仕掛けるようになります。(3)エドムに下る裁きはきわめてきびしいものです。彼らは、民族としての存在がなくなるのです。「テマンよ。あなたの勇士たちはおびえる。虐殺によって、エサウの山から、ひとり残らず絶やされよう」とあるとおりです。
前回に続いて、傲慢の愚かさを学びましょう。どのように堅固な砦に守られていても、神に信頼を置かない者の人生は、哀れです。今日ペトラの遺跡を訪問する者たちは、その遺跡の壮大さに仰天すると同時に、地上の栄華がいかにはかないものであるかを悟るのです。「見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない」(Ⅰペテロ2:6)。
きょうの祈り
天地創造の神よ。あなたこそ私の砦、救いの岩です。私はあなただけを信頼します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
申命記13~14、マタイの福音書21
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