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ホセア書1:1

1 ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアにあった主のことば。

預言者ホセア

著者の紹介

きょうからホセア書の学びに入ります。(1)「ホセア」とは、「主は救う」という意味です。この名前は、ヨシュアやイェシュア(イエス)と同じ語幹から派生したものです。彼は「ベエリの子」として紹介されていますが、ベエリがどういう人物であるかは不明です。(2)彼は北王国イスラエルから出た預言者で、その活動の地は主に北王国イスラエルでした。彼の預言には、南王国ユダに関するものも若干含まれていますが、それは例外的で、彼の預言の大半が北王国イスラエルに対して語られたものでした。(3)アモスとホセアとは同時代人です。アモスは南王国ユダ出身の預言者ですが、その活動の地は北王国の首都サマリヤでした。ホセアは、そのアモスから強い影響を受けたようです。北王国イスラエルの滅亡の預言を語ったという意味で、ホセアをアモスの後継者と見ることができます。

時代背景

(1)ホセアの活動期間は、南王国ユダの王ウジヤ(前792~740年在位)、ヨタム(前750~732年在位)、アハズ(前743~716年在位)、ヒゼキヤ(前729~ 687年在位)の諸王の時代です。(2)北王国イスラエルの王については、ヤロブアム2世(前793~ 753年在位)の名だけしかあげられていませんが、アモスの活動期間がそれ以外の王の時代にも及んでいたことは明白です。(3)しかし、アモス書にはアッシリヤによる北王国イスラエルの滅亡(前722年)の記事がありませんので、ホセアの預言活動の期間がその前に終わったと考えるのが妥当だとうです。以上の情報を総合すると、ホセアは、ヤロブアム2世の治世の終わり頃(前750年頃)にその活動を開始し、前722年頃(北王国滅亡の直前)に活動を終えたと考えられます。(4)北王国イスラエルは、前8世紀の前半、ヤロブアム2世によって最高の繁栄を経験するようになります。それは、ダビデ時代の再来を思わせるような繁栄ぶりでした。しかし、ヤロブアム2 世の死後、王たちの暗殺が続き、政治的、経済的試練の時代を迎えます。特に、民の精神的支柱であった宗教が、偶像礼拝によって腐敗し、崩壊していきます。アモスが活動したのは、そういう時代でした。
本書を読むと、だれもが「預言者として召されるのは光栄なことであるが、ホセアのような召しだけは避けたい」と願うはずです。ホセアは、不幸で悩み多い結婚生活を通して、神の痛みを自ら体験するようになります。主の預言者は、言葉だけでなく、自らの体験を通しても神のメッセージを民に伝えるのです。ホセアは悲しみと痛みを通して、「不誠実なイスラエルの民に対する神の愛」を理解することができました。ホセア書の中心メッセージは、「神は不誠実な民をも愛しておられる」ということです。本書を通して、ホセアのすすり泣き、そして神ご自身のすすり泣きが聞こえてくるなら、私たちは最も大切なメッセージを理解したことになります。それは、「神は愛なり」というメッセージです。

きょうの祈り

天の父よ。私のような者さえも愛してくださるあなたの愛に感謝します。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

創世記13~14、マルコの福音書5