サポートする

ルカの福音書16:14~18

14 さて、金の好きなパリサイ人たちが、一部始終を聞いて、イエスをあざ笑っていた。

15 イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、人の前で自分を正しいとする者です。しかし神は、あなたがたの心をご存じです。人間の間であがめられるものは、神の前で憎まれ、きらわれます。

16 律法と預言者はヨハネまでです。それ以来、神の国の福音は宣べ伝えられ、だれもかれも、無理にでも、これに入ろうとしています。

17 しかし律法の一画が落ちるよりも、天地の滅びるほうがやさしいのです。

18 だれでも妻を離別してほかの女と結婚する者は、姦淫を犯す者であり、また、夫から離別された女と結婚する者も、姦淫を犯す者です。

金の好きなパリサイ人たち

富は祝福のしるしか?

イエスは、「あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」(1613)とお語りになりました。金の好きなパリサイ人たちは、イエスをあざ笑いました。彼らにとっては、この世の富は、神の祝福を受けていることの証拠でした。彼らは、自らの霊性の低さを、この世の富によってカバーしていたのです。しかし神は、うわべではなく、心の中をご覧になります(使徒の働き15:8~9参照)。パリサイ人たちが大切にしていたものは、神の国ではゴミ屑のようにしか取り扱われません。私たち日本人は、終戦とともに、それまで正しいとされてきた価値観が、一夜のうちに否定されるという経験をしました。そこから私たちは、永遠に価値あるものに人生の基礎を置かなければ、大変なことになるということを学びました。あなたは、心のうちをご覧になる神を恐れつつ歩んでいますか。

イエスは旧約聖書を廃棄するのか?

イエスがもたらした神の国は、当時のパリサイ人たちの考え方とは真正面から対立する概念でした。(1)バプテスマのヨハネは、旧約時代に属する預言者ですが、イエスの到来とともに、新しい時代の幕開けがやって来ました。(2)イエスは、「律法と預言者(旧約聖書のこと)」によって預言されたお方であり、旧約聖書を成就するために来られました。(3)イエスがもたらした神の国のすばらしさに気づいた人たちは、「だれもかれも、無理にでも、これにはいろうとしています。」(16節)。「無理にでも」ということばは、熱心に、全身全霊を込めて追求している姿を描写しています。神は、熱心に求める者の祈りを必ず聞いてくださいます。リバイバルが起きている国のクリスチャンたちの熱心な祈りに触れたことがありますか。熱心な祈りなくして、教会成長も霊的な成長もあり得ません。(4)イエスは、律法の真意を誤解してはならないことを、離婚の教えを通してお語りになります。当時のユダヤ教では、夫は極めて些細な理由(奥さんの料理がまずいとか、奥さんよりも美人に出会ったとかいうような理由)で、妻を離縁することができました。しかしイエスは、それは律法の誤解であって、神が離婚を許されたのは、人の心がかたくななためであるとお語りになりました(マルコの福音書10:5参照)。律法の目的は、私たちが愛の人になることです。あなたは、愛の人になることを目標に、聖書を読んでいますか。

きょうの祈り

イエス・キリストの父なる神よ。愛の人になるという目標を見失うことの多い私です。どうか、お赦しください。今日一日、あなたの心を私の心として歩ませてください。主イエスの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

エズラ記7~8、ヨハネの手紙 第一2

Message

ハーベスト・タイムによる無料の聖書講解動画(音声)サイト。

Information

毎朝6時にきょうの【クレイ】が
あなたのLINEに届きます!