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ルカの福音書9:1~6

1 イエスは、十二人を呼び集めて、彼らに、すべての悪霊を追い出し、病気を直すための、力と権威とをお授けになった。

2 それから、神の国を宣べ伝え、病気を直すために、彼らを遣わされた。

3 イエスは、こう言われた。「旅のために何も持って行かないようにしなさい。杖も、袋も、パンも、金も。また下着も、二枚は、いりません。

4 どんな家に入っても、そこにとどまり、そこから次の旅に出かけなさい。

5 人々があなたがたを受け入れない場合は、その町を出て行くときに、彼らに対する証言として、足のちりを払い落としなさい。」

6 十二人は出かけて行って、村から村へと回りながら、至る所で福音を宣べ伝え、病気を直した。

十二弟子の派遣

力と権威は主から

イエスのガリラヤでの活動期間も、終わりに近づいていました。そこでイエスは、十二弟子たちを派遣することによって、短時間の内にご自身の働きを拡大しようとされました。弟子たちには二つの使命が与えられました。(1)神の国を宣べ伝えること、(2)悪霊を追い出し、病気を直すこと。イエスは、常に人間を、肉体的束縛と霊的束縛から解放しようとしておられましたが、弟子たちの使命も、それと同じものでした。イエスは、使命と同時に、それを全うするための力と権威をお与えになります。弟子たちは、何の準備もなしに、伝道旅行に旅立つように命じられます。イエスは、「旅のために何も持って行かないようにしなさい。杖も、袋も、パンも、金も。また下着も、二枚は、いりません。」と言われました。つまり、「そのままで行け。」ということです。それは、弟子たちに緊急意識を持たせるためであり、また、彼らを訓練して、完全に神に拠り頼む者とさせるためでもあります。神が私たちに使命をお与えになるとき、使命とともに、それを全うするための力も与えてくださることを知っていましたか。私たちも、恐れて退く者ではなく、信じて前進する者とならせていただきましょう。

現代への適用

この箇所にあるイエスの命令は、普遍的なものと考える必要はありません。むしろ、緊迫した状況の中で語られた命令と受け取るべきでしょう(ルカの福音書2236参照)。イエスが緊急性をもって語っておられたことは明白です。(1)準備してからではなく、そのまま出て行くようにとの命令が下りました。弟子たちは、目の前に置かれた伝道のチャンスに全神経を注がねばなりませんでした。(2)歓迎してくれる家が見つかったら、町を出るまで同じ家に滞在するようにとの命令が下りました。同じ町に長く滞在するようなことが起こらないためです。(3)福音を受け入れない町を出るときは、足のちりを払うようにとの命令が下りました。当時、宗教熱心なユダヤ人たちの間では、異邦人の地からパレスチナに戻るときは、汚れを持ち込まないために、足のちりを払うという習慣がありました。イエスの弟子たちは、福音を受け入れないイスラエル人は、神の国にふさわしくないということを表明するために、この行為を実行しました。今がどのような時か、黙想してみましょう。時が来ているのに、実行を一日延ばしにしてきたことはないでしょうか。

きょうの祈り

全知全能の神よ。あなたは私のすべてをご存じです。今なすべきことが何なのか、私にお示しください。恐れて退く者ではなく、信じて前進する者とならせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨブ記4〜6、テトスへの手紙2

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