1 その後、イエスは、神の国を説き、その福音を宣べ伝えながら、町や村を次から次に旅をしておられた。十二弟子もお供をした。
2 また、悪霊や病気を直していただいた女たち、すなわち、七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリヤ、
3 自分の財産をもって彼らに仕えているヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか大ぜいの女たちもいっしょであった。
イエスの中心的な使命は、神の国の到来を告げることでした。その使命のために、イエスは、町や村を次から次へと旅しておられました。イエスに付き従った二つの群れがありました。一つは十二弟子、もう一つは、女たちの群れです。当時、裕福なユダヤ人女性たちの中には、ラビの経済的援助をする者がかなりいました。当然、そんな女たちを食い物にして、経済的な利得をむさぼる悪徳ラビも横行したようです。しかし、イエスの場合は、それとは全く違っていました。イエスは、当時社会的には認知されていなかった女たちの人格を尊重し、彼女たちをあらゆる束縛から解放するわざを行なってくださいました。ある者は悪霊や病気を直していただき、ある者は罪の赦しを受け、ある者は神の国の教えを説き明かしていただきました。その中には、「七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリヤ、ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ」などがいました。彼女たちは、イエスの愛に応答するために、自分の財産をもってイエスに仕えたのです。イエスの宣教を支えた中心人物が、女性たちであったことは、あなたに何かを語りかけていませんか。
イエスが、どのような状態にご自分を置かれたかを黙想してみましょう。イエスは、地上生涯において貧しさの極みを体験されました。無限の富をお持ちの方ですから、天の父に願って、豪勢な宣教活動を行なうこともできたはずです。しかしイエスは、女たちの献金によって支えられ、貧しさの中で宣教活動を行なうことをよしとされました。イエスにとっては、人間の助けなしに、ご自分の力で宣教した方がどれだけ容易であったかしれません。しかしイエスは、そうはなさいませんでした。最も貧しい者でも、神のわざに参加することができるようにしてくださったのです。「キリストは、神の御姿であられる方なのに、神のあり方を捨てることができないとは考えないで、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられたのです。」(ピリピ人への手紙2:6~7)。あなたは、自分の捧げ物がいったい何の足しになろうかと思ったことはありませんか。他人と比較して、あなたに何ができるかが問題ではありません。自分にできる方法で、神のわざに参加していることこそ大切です。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神よ。私たちのために貧しくなられた主イエスのゆえに感謝します。あなたは、神の国の宣教のために、あえて私たちを用いる道を選んでくださいました。自分の捧げ物を過小評価し、誤解していたことをお赦しください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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ゼカリヤ5~6、テモテへの手紙 第一6
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