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創世記29:31~32

31 【 主】はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊の女であった。

32 レアはみごもって、男の子を産み、その子をルベンと名づけた。それは彼女が、「【主】が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう」と言ったからである。

ルベンの誕生

【主】はレアの胎を開かれた

レアが産んだ最初の子ルベンの誕生の次第を見てみよう。(1)「【主】はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊の女であった」「きらわれている」という言葉は、好きか嫌いかの感情ではなく、選択(優先順位)を示している。つまり、ヤコブは、レアではなくラケルの方を優先させていたということである。ユダヤ教のラビたちの解釈では、「レアは、ラケルほどは愛されていなかった」とされている。新共同訳は、この聖句を、「主は、レアがうとんじられているのを見て」と訳しているが、適切な訳だと思う。(2)ここで、主イエスのことばを思い出そう。「わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、そのうえ自分のいのちまでも憎まない者は、わたしの弟子になることができません」(ルカ14:26)。このことばは、誤解されることの多いものである。ユダヤ教のラビたちもまた、イエスのこのことばを批判する。しかし、もしラビたちが一貫した解釈法を採用するなら、ここでイエスが語っている「憎む」とは、選択のことであることが分かるはずである。ラビたちは、二重基準(ダブルスタンダード)の罪を犯している。イエスのことばの意味は、神の御心を何よりも優先させよ、ということである。(3)【主】は、レアが悲しい思いをしているのをご覧になり、彼女の胎を開かれた。ここには、神の摂理が働いている。この結婚は、最初から異常なものであった。しかし、レアが置かれている状況を見て、神は彼女を祝福されたのである。一方、夫ヤコブから愛されていたラケルには、子が与えられなかった。

長子ルベン

「レアはみごもって、男の子を産み、その子をルベンと名づけた。それは彼女が、『主が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう』と言ったからである」。(1)ルベンとは、「息子を見よ」という意味である。神がレアの苦境に目を留めて下さったことから、この名がつけられた。これは、レアの信仰告白の名でもある。(2)彼女は、ルベンが誕生したことによって、夫はラケルよりも自分を優先させてくれるだろうとの希望を抱いたが、それはかなわぬ希望であった。
神は、私たちが置かれている状況をすべてご存じである。「神は、私の悩みをご覧になっておられる」と告白できる人は、幸いである。人間ではなく、神の確かさに信頼することを学ぼうではないか。

きょうの祈り

全知全能の神よ。あなたは私の長所も欠点も、喜びも悲しみも、すべてご存じです。そのあなたに全き信頼を置きます。どうか私をお導きください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

ヨシュア記9~10、ルカの福音書4

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