26 ウリヤの妻は、夫ウリヤが死んだことを聞いて、夫のためにいたみ悲しんだ。
27 喪が明けると、ダビデは人をやり、彼女を自分の家に迎え入れた。彼女は彼の妻となり、男の子を生んだ。しかし、ダビデの行なったことは主のみこころをそこなった。
夫ウリヤの死を知らされたバテ・シェバは、喪に服しています。(1)服喪期間は7日間です。(2)バテ・シェバは悼み悲しんだとありますが、これは心底そうなのか、あるいは形式上のことなのかはわかりません。(3)喪の期間が明けると、ダビデはすぐに人を遣り、彼女を王妃のひとりとして王宮に迎え入れます。時間を置くと、姦淫によって彼女が身ごもっていたことが明るみに出ます。それを恐れて、ことを急いだのでしょう。(4)後代になるとユダヤ人たちは、90日以内の再婚を禁じるようになります。生まれて来る子どもの父親がだれかを明確にするためです。ダビデがすぐにバテ・シェバと結婚したことを、ダビデの罪の一つに数える学者もいます。(5)その後バテ・シェバは、男の子を産みます。つまり、およそ半年ほどの時間が経過したということです。ダビデには悔い改めに必要な時間がたっぷりと与えられていたのですが、彼は自分からは動こうとはしませんでした。
人の目はごまかせても、主の目をごまかすことはできません。ダビデはヨアブに、「このことで心配するな」(25節)との声をかけましたが、神はダビデにそうは語りかけませんでした。(1)ことはダビデの思惑どおりに運び、すべてが収まったように見えました。(2)しかし、神はすべてをご存知でした。「ダビデの行なったことは主のみこころをそこなった」とあるとおりです。(3)レビ記20:10には、「人がもし、他人の妻と姦通するなら、すなわちその隣人の妻と姦通するなら、姦通した男も女も必ず殺されなければならない」とあります。ダビデとバテ・シェバは、死罪にあたる罪を犯したのです。(4)さらに悪いのは、その罪を覆い隠すために、ダビデはウリヤの殺害を実行しました。その過程で、多くの兵士を殺すという罪まで犯しました。
これほどの罪を犯しながら、ダビデは半年もの期間、さほどの痛みを感じないまま生きていました。罪に浸れば浸るほど、罪に対する感覚が麻痺してきます。今真剣に祈りましょう。罪に対して敏感になれるように、また、神のみこころを行なうことに最高の喜びを見いだすことができるようにと。
きょうの祈り
天の父なる神さま。どうかあなたのみこころを行なうことを最高の喜びとすることができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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イザヤ書38~39、ローマ人への手紙16
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