15 アラムは、自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見て団結した。
16 ハダデエゼルは使いを送り、川向こうのアラムを連れ出したので、彼らはヘラムに来た。ハダデエゼルの将軍ショバクが彼らを率いていた。
17 このことがダビデに報告された。すると、彼は全イスラエルを集結し、ヨルダン川を渡って、ヘラムへ行った。アラムはダビデに立ち向かう陣ぞなえをして、彼と戦った。
18 アラムがイスラエルの前から逃げたので、ダビデはアラムの戦車兵七百と騎兵四万をほふり、将軍ショバクを打って、その場で殺した。
19 ハダデエゼルに仕えていた王たちはみな、自分たちがイスラエルに打ち負かされたのを見て、イスラエルと和を講じ、彼らのしもべとなった。アラムは恐れて、それからはもう、アモン人を救おうとはしなかった。
シリヤ人(アラム人)たちは、一度は敗北しましたが、そのまま引き下がることはしませんでした。(1)彼らは、ユーフラテス川の川向うの同胞にまで呼びかけ、大集団を組んでイスラエルと戦うために、ヘラムまでやって来ました。その大軍を率いたのは、ハダデエゼルの将軍ショバクでした。(2)今度はダビデ自身が自ら全イスラエルを率いてヨルダン川を渡り、へラムに陣を敷いた敵を迎え撃つことになりました。(3)戦いは、イスラエルの大勝利に終わりました。ダビデの軍はアラムを敗走させ、多くの兵士たちを戦死させました(戦車兵700と騎兵4万とありますが、騎兵というのは歩兵の間違いでしょう。これは、写本を書いた書記のミスだと思われます)。(4)さらにダビデは、将軍ショバクをも殺しました。(5)シリヤ(アラム)の王たちはみな、敗戦という事実を受け止め、ダビデに降伏して和平条約を結びました。彼らは最早、アモン人の援軍として出兵することはなくなりました。
この戦いによって、ダビデはその勢力圏をユーフラテス川のかなたにまで広げました。ダビデ自身は、領土拡大の欲望をもって他国に戦いを挑んだことはありませんでしたが、防衛の戦いをくり広げているうちに、その王国の領土が拡大していきました。
これは、創世記15:18の成就です。「その日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。『わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで』」。さらにこれは、ヨシュア記1:4の成就でもあります。「あなたがたの領土は、この荒野とあのレバノンから、大河ユーフラテス、ヘテ人の全土および日の入るほうの大海に至るまでである」。
私たちは、だれを援助するのか、まただれの味方になるのかという点において、十分注意を払う必要があります。もし神に敵対する者の側に付くなら、その人が滅びるときには私たちも同時に滅びてしまいます。神の約束は永久に変わることがありません。ダビデの子である主イエスに付く者は、幸いです。
きょうの祈り
イスラエルの神よ。あなたの約束は必ず成ります。あなたのみことばを心に蓄え、それを実行することができますように。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書28~29、箴言27
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