6 アモン人は、自分たちがダビデに憎まれるようになったのを見て取った。そこでアモン人は使いをやって、ベテ・レホブのアラムとツォバのアラムの歩兵二万、マアカの王の兵士一千、トブの兵士一万二千を雇った。
7 ダビデはこれを聞き、ヨアブと勇士たちの全軍を送った。
8 アモン人は出て、門の入口に戦いの備えをした。ツォバとレホブのアラムおよびトブとマアカの人たちは、別に野にいた。
9 ヨアブは、彼の前とうしろに戦いの前面があるのを見て、イスラエルの精鋭全員からさらに兵を選び、アラムに立ち向かう陣ぞなえをし、
10 民の残りの者は彼の兄弟アブシャイの手に託して、アモン人に立ち向かう陣ぞなえをした。
11 ヨアブは言った。「もし、アラムが私より強ければ、おまえが私を救ってくれ。もし、アモン人がおまえより強かったら、私がおまえを救いに行こう。
12 強くあれ。われわれの民のため、われわれの神の町々のために全力を尽くそう。主はみこころにかなうことをされる。」
13 ヨアブと彼の部下の兵士たちがアラムと戦おうとして近づいたとき、アラムは彼の前から逃げた。
14 アモン人はアラムが逃げるのを見て、アビシャイの前から逃げて、町にはいり込んだ。そこでヨアブはアモン人を打つのをやめて、エルサレムに帰った。
アモン人はダビデの憎しみを買ったと思い、アラム(シリヤ)の諸王国から戦車や兵を雇い入れます。つまり、多額の費用を使って外人部隊を傭兵にしたということです(Ⅰ歴代誌19:6参照)。(1)このアモン・シリヤ連合軍に対して、ダビデはヨアブを将軍とした大軍を派遣します。敵が先に動いたので、ダビデが軍を派遣する時期はずいぶんと早まりました。(2)敵は二手に分かれてヨアブの軍を迎え討つ布陣を取りました。アモン人は門の入り口に陣を敷き、シリヤ人たちは別の野に陣を敷きました。つまり、ヨアブの軍を前後から挟み撃ちにする作戦に出たということです。(3)それに対してヨアブは、精鋭部隊を結成し、自らそれを率いてシリヤ人の軍勢に立ち向かう準備をします。残りの兵士たちは弟のアビシャイにゆだね、その軍にはアモン人に向かわせます。
結果は、大勝利でした。シリヤ人はヨアブの軍の前から逃亡し、それを見たアモン人は町に逃げ込みました(この町は、今のヨルダンの首都アンマンです)。そこでヨアブは、それ以上の戦いはせずに、エルサレムに帰還しました。恐らく、戦いに適さない季節になっていたのでしょう。これで、ダビデがバテ・シェバと罪を犯す舞台ができ上がりました。
ヨアブの戦略から、教訓を学びましょう。(1)彼は最も強力な敵に対して、自らが軍を指揮して挑んでいます。将軍としてふさわしい態度です。(2)さらに彼は、弟のアビシャイと相互援助の約束を交わしています。(3)ヨアブは、この戦いが「神の町々」を守るためのものであることを知っていました。つまり、信仰に基づく戦いであるとの確信を持っていたということです。(4)最後に彼は、主にその結果をゆだねています。「主はみこころにかなうことをされる」ということばは、信仰のことばです。
私たちクリスチャンもまた、主の戦いに召されました。今、自問自答してみましょう。他のクリスチャンと相互援助の約束が交わされているでしょうか。信仰によって全力を尽くし、結果は主にゆだねているでしょうか。「主はみこころにかなうことをされる」ということばは、私たちの信仰告白でもあります。
きょうの祈り
全知全能の神よ。どうか私を、神の国の兵士として豊かに用いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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