1 その後、ダビデはペリシテ人を打って、これを屈服させた。ダビデはメテグ・ハアマをペリシテ人の手から奪った。
2 彼はモアブを打ったとき、彼らを地面に伏させて、なわで彼らを測った。なわ二本を伸ばして測った者を殺し、なわ一本を伸ばして測った者を生かしておいた。こうしてモアブはダビデのしもべとなり、みつぎものを納める者となった。
サムエル記第二8章は、ダビデ王国がいかにして確立されたかを説明しています。最初に出てくるのが、ペリシテ人の征服です。(1)ペリシテ人たちは、長年にわたってイスラエルにとっては脅威となっていました。しかしついに、ダビデは彼らを屈服させ、メテグ・ハアマ(ペリシテの主要都市ガテとそれに属する村落の意味、Ⅰ歴代誌18:1参照)を彼らの手から奪いました。(2)ペリシテ人を闇の世界の象徴、ダビデを主イエスの象徴と取れば、この勝利から教訓を読み取ることができます。「ダビデの子(メシア)」である主イエスは、やがてすべての敵を屈服させ、私たち聖徒を勝利の行列へと導いてくださいます。
パウロは、「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです」(ローマ8:37)と語っています。あなたは試練に押しつぶされそうになっていませんか。もしそうなら、「私たちを愛してくださった方(イエス・キリスト)」の愛の中にとどまり、新しい力を受け取ろうではありませんか。私たちが「圧倒的な勝利者」となる日が必ずやって来ます。
次に、モアブに対する勝利が記されています。(1)モアブを征服したとき、ダビデはモアブ人(恐らく男子の兵士たち)の3分の2を殺し、3分の1を生かしておきました。(2)モアブはもともとダビデと友好関係にありました。逃亡生活の間ダビデは、両親をモアブの王にゆだねるほどでした(Ⅰサムエル記22:3~4)。ですから、なぜこのような殺りくが行なわれたのか、背景は不明です。恐らく、何らかの謀反があったのでしょう。(3)測り縄2本分に相当する者たちが殺され、1本分に相当する者たちが生かしておかれました。前者に下ったのはきびしいさばきであり、後者に下ったのは恵みです。
パウロはこう警告しています。「倒れた者の上にあるのは、きびしさです。あなたの上にあるのは、神のいつくしみです。ただし、あなたがそのいつくしみの中にとどまっていればであって、そうでなければ、あなたも切り落とされるのです」(ローマ11:22)。神の恵みにとどまり続けようではありませんか。
きょうの祈り
イエス・キリストの父なる神さま。私の上にあなたの恵みを注いでくださり、ありがとうございます。きょうも、あなたの恵みに中にとどまらせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
年間聖書通読
イザヤ書14~15、箴言26
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