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使徒の働き28:17 ~ 22

17 三日の後、パウロはユダヤ人のおもだった人たちを呼び集め、彼らが集まったときに、こう言った。「兄弟たち。私は、私の国民に対しても、先祖の慣習に対しても、何一つそむくことはしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡されました。

18 ローマ人は私を取り調べましたが、私を死刑にする理由が何もなかったので、私を釈放しようと思ったのです。

19 ところが、ユダヤ人たちが反対したため、私はやむなくカイザルに上訴しました。それは、私の同胞を訴えようとしたのではありません。

20 このようなわけで、私は、あなたがたに会ってお話ししようと思い、お招きしました。私はイスラエルの望みのためにこの鎖につながれているのです。」

21 すると、彼らはこう言った。「私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。また、当地に来た兄弟たちの中で、あなたについて悪いことを告げたり、話したりした者はおりません。

22 私たちは、あなたが考えておられることを、直接あなたから聞くのがよいと思っています。この宗派については、至る所で非難があることを私たちは知っているからです。」

ユダヤ人たちとの最初の会談

ユダヤ人伝道

「三日の後、パウロはユダヤ人のおもだった人たちを呼び集め、彼らが集まったときに、こう言った。『兄弟たち。私は、私の国民に対しても、先祖の慣習に対しても、何一つそむくことはしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡されました。ローマ人は私を取り調べましたが、私を死刑にする理由が何もなかったので、私を釈放しようと思ったのです』」。(1)「三日の後」とある。パウロは直ちにユダヤ人たちとの対話を開始した。当時ローマには、相当数のユダヤ人がいた(1 ~ 5 万人)。彼は、ユダヤ人の指導者たちを自分の家に呼び集めた。自分からユダヤ人の会堂に行くことができなかったのであろう。もちろん、招く前に、彼らがパウロに敵対的でないことを確かめたはずである。もし彼らが、エルサレムのユダヤ人のようなら、危険な状態になる。(2)ユダヤ人たちを招いた目的がある。パウロは、先ずユダヤ人に福音を伝えようとした。これは、パウロが採用した伝道の原則である。パウロは、自分がローマに来た理由を説明しようとした。誤解を生む前に、自ら主導権を取って動いたということである。
「ところが、ユダヤ人たちが反対したため、私はやむなくカイザルに上訴しました。それは、私の同胞を訴えようとしたのではありません。…」。(1)1720 節は、使徒2226 章で起こったことの要約である。長い物語であったが、ルカはその要点をまとめてくれている。(2)その要点は、こうである。自分は、律法に背いていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の手に渡された。ローマ人は自分を取り調べ、無罪なので釈放しようとした。ところが、ユダヤ人たちが反対したので、自分はやむなくカイザルに上訴した。自分は、同胞を訴えようとしたのではない。自分は、イスラエルの望みのためにこの鎖につながれている。
「すると、彼らはこう言った。『私たちは、あなたのことについて、ユダヤから何の知らせも受けておりません。…』」。ローマのユダヤ人たちは、パウロのことについてはよく知らなかった。エルサレムとローマのユダヤ人たちは、頻繁ひんぱんに交流していたので、ローマのユダヤ人たちがパウロのことを知らないというのは、奇跡である。意図的に「この道」についての話題を避けていた可能性もある。パウロが採用した伝道の原則は、今も生きている。先ずユダヤ人に、次に異邦人に。ユダヤ人の救いのために祈り続けようではないか。

きょうの祈り

天の父なる神さま。私も、パウロが採用した伝道の原則に従って、福音を述べ伝えることが出来るよう御霊によって導いてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

サムエル記第二17~18、使徒の働き10

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