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使徒の働き19:1 ~ 7

1 アポロがコリントにいた間に、パウロは奥地を通ってエペソに来た。そして幾人かの弟子に出会って、

2 「信じたとき、聖霊を受けましたか」と尋ねると、彼らは、「いいえ、聖霊の与えられることは、聞きもしませんでした」と答えた。

3 「では、どんなバプテスマを受けたのですか」と言うと、「ヨハネのバプテスマです」と答えた。

4 そこで、パウロは、「ヨハネは、自分のあとに来られるイエスを信じるように人々に告げて、悔い改めのバプテスマを授けたのです」と言った。

5 これを聞いたその人々は、主イエスの御名によってバプテスマを受けた。

6 パウロが彼らの上に手を置いたとき、聖霊が彼らに臨まれ、彼らは異言を語ったり、預言をしたりした。

7 その人々は、みなで十二人ほどであった。

12人の弟子たちの救い(4)

聖霊降臨

「パウロが彼らの上に手を置いたとき、聖霊が彼らに臨まれ、彼らは異言を語ったり、預言をしたりした」。パウロが按手あんしゅして祈ると、聖霊が彼らに下った。異言と預言が聖霊降臨のしるしとなった。これは、彼らが真の弟子となったことを示すためのしるしである。彼らは、バプテスマのヨハネの弟子から、イエスの弟子になったのである。
「その人々は、みなで十二人ほどであった」。この12 という数字には象徴的意味はない。 12 という数字を基に、教会が霊的イスラエルであると結論付けてはならない。むしろ、12 人の弟子たちは、やがて救われるユダヤ人たちの先駆けである。エゼキエル362627 には、ユダヤ人の救いに関する預言がある。「あなたがたに新しい心を与え、あなたがたのうちに新しい霊を授ける。わたしはあなたがたのからだから石の心を取り除き、あなたがたに肉の心を与える。わたしの霊をあなたがたのうちに授け、わたしのおきてに従って歩ませ、わたしの定めを守り行わせる」

異言という現象

(1)異言という現象は、4 回起こっている。使徒2 章:ペンテコステの日のユダヤ人の救い。使徒8 章:サマリヤ人の救い。使徒10 章:異邦人コルネリオの救い。使徒19 章:バプテスマのヨハネの弟子たちの救い。(2)しかしこれらの現象は、普遍的真理として常に適用すべきものではない。ルカは、歴史上起こったことを記録しているだけである。聖霊の賜物としての異言は今も存在するが、その賜物はすべての人が受けるわけではない。(3)聖霊が下る方法に一定のパターンはない。使徒2 章:12 使徒たちの場合は、ヨハネの洗礼による悔い改め→イエスへの信仰→聖霊降臨の順である。使徒8 章:サマリア人信者の場合は、イエスへの信仰→水の洗礼→使徒たちによる按手→聖霊降臨。使徒10 章:異邦人信者の場合は、イエスへの信仰→聖霊降臨→水の洗礼。使徒19章:12 人の弟子たちの場合は、ヨハネの洗礼による悔い改め→イエスへの信仰→水の洗礼→使徒パウロによる按手→聖霊降臨。
使徒の働きから教理を導き出してはならない。パウロ書簡の中にこそ、適用すべき真理がある。パウロは、聖霊を受けていない信者はいないと教えている(ロマ8:9、1 コリ1213 参照)。体験によって聖書の教えを吟味するのではなく、聖書の教えによって体験を吟味する必要がある。神の約束は、その時体験的に分からなくても、必ず分かるようになる。

きょうの祈り

恵み深い父なる神さま。聖書の教えを正しく理解し、正しく適用することができるよう、御霊によって助けてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。

年間聖書通読

出エジプト記23 ~ 24、ヨハネの福音書11

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